21歳・学生・縁結び
浅草といえば、浅草名所七福神や東京下町八社参りなどで有名ですね。
私はその八社のうち、縁結びで多く知られている「今戸神社」の近くに住んでいます。
物心ついた頃から、今戸神社の境内が遊び場となっていました。
大人になり、今戸神社は縁結びで有名な場所だと知ると、私は幼馴染みとの恋を叶えるべくお参りに向かいました。
今回は、東京浅草にある「今戸神社」で幼馴染みとの縁結びを願った体験談をご紹介します。
気付いてしまった幼馴染みへの気持ち…
私には、幼稚園の頃からまるで兄妹のように育てられ、共に多くの時間を過ごしてきた幼馴染みがいます。
彼と家が近かったこともあり、小学校中学年までは登下校時も遊ぶときも一緒でした。
それも小学校高学年になると、男女の違いに気付くようになり、お互い少しずつ距離を置いていきました。
中学生になる頃には、私の方が彼を男として意識し過ぎてしまうあまり、わざと避けてしまっていたのです。
毎日のように顔を合わせていた彼とは、高校進学をキッカケに全く会う機会が無くなりました。
そんなとき、いつの間にか彼のことばかり考えてしまっていることに気が付いたのです。
高校1年生が終わる年の暮れ、今戸神社の前で彼と偶然すれ違いました。
ろくに会話もしなかった中学以来の再会に、私はどうしたら良いか焦っていると、
「久しぶり。高校が別れちゃってから全然会えなくなっちゃったよね」
「家もこんなに近いのにな」
と、彼の方から声を掛けてきてくれたのです。
一年振りに会った彼は、身長も少し伸びて顔立ちも大人っぽくなっていました。
このとき、私は彼に対する気持ちを確信しました。
彼に気付かれないようにと思えば思うほど、胸が高鳴るのを感じたのです。
しかし、ずっと幼馴染みとして付き合ってきたのに、今になって彼のことが好きだということに気付いても、どうすれば良いのかわからずにいました。
“縁結び会”に参加すれば運命の人と結ばれる…!?
ある大晦日、私は除夜の鐘を聞き終えると、家族と今戸神社へ初詣に出掛けました。
昨年までは、良い年になりますようにとお賽銭箱に五円玉を入れてお参りをしていました。
しかし、この年からは、幼馴染みの彼との縁を願い、欲張りにも五十五円を入れ神様に手を合わせたのです。
今戸神社は婚活神社としても知られており、“縁結び会”を主催し、そこでは年間沢山のカップルが誕生するといいます。
一緒に参拝に訪れた祖母から、
「今度来るときは、縁結び会に参加しないといけないね」
と言われました。
祖母も母も、今戸神社の縁結び会に参加し、祖父や父と結ばれたのです。
できるものなら、幼馴染の彼と縁結び会に参加したいと思いました。
そして、家族に彼への思いを打ち明けると、意外な顔をしつつも喜んでくれたのです。
そのとき、私も祖母や母のように、いくつになってもおしどり夫婦でいられるような結婚がしたいと願いました。
3年越しに結ばれた恋
それから、三度目のお正月が訪れました。
この年の3月には、私も彼も高校を卒業します。
高校を卒業すれば、お互いそれぞれの道があるし、ますます会う機会は無くなってしまう…。
それだけは避けたいと思ったため、その日は縁結びのお守りを買って帰りました。
私は毎日のように、縁結びのお守りに願いを込めました。
すると、その年の3月、なんと彼と今戸神社の目の前でバッタリと会ったのです。
これには、縁結びの神様が彼と会わせてくれたのだと思わずにはいられませんでした。
彼は私の手を取るなり、
「一緒に今戸神社へ付いてきてくれないかな」
と言って、神社に向かって歩き始めました。
今戸神社に入ると、そこには二体の可愛らしい招き猫の姿が。
彼は招き猫を撫でながら、
「俺、ずっと前から好きな人がいるんだ。相手の気持ちは分からないんだけどね」
と言いながら、階段を上がりお賽銭箱の前に立ちました。
彼は、意を決したようにお賽銭を入れると、私の名前を口にし手を合わせました。
「神様、大切な人との縁を結んでください」
彼への思いに気付いてから3年、ついに、縁結びの神様は私と彼を結んでくれたのです。
私は、感謝の思いと彼への溢れる思いを込めて、ゆっくり手を合わせました。
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