64歳・主婦・手相
京都の八坂神社で有名だった占い師に視てもらう
約40年前の独身時代…。
「八坂神社」の境内にいる占い師さんがよく当たると評判だった。
当時、2年以上男性と付き合っていたので、将来どうなるかを見てもらいたくて、神戸市内からわざわざ行ってみた。
かれこれ10人ほど行列が付いていて、待ち時間もかなり長かったのだが、友達と一緒という事で特に退屈することもなく順番を待ってみてもらった。
一番聞きたかったことは、
「当時付き合っていた人と結婚に至るのかどうか」
という事だった。
というのも、当時私はモテキだったらしく、他にも付き合ってほしいという人が何人も現れていたため、プロポーズを受けてよいものかどうか心が決まらなかったのである。
縁がある?八坂神社の占い師に言われた言葉
占い師の人は(もちろんその当時の事だが)、中年でけだるい感じのおばさんだった。
あまり頼りになりそうな感じの人にはみえなかった。
しかし、評判のよく当たる占い師だという事で、友達は凄く信じていたのでそれに乗せられた感じであった。
占い方は生年月日を聞いてそれを書き込み、あとは手相を見ながら「ふんふん…」という感じでみていた。
言われたことは、
「今付き合っている人とは 縁はありますよ。まじめな人です」
とか、そういう感じのことだった。
感じたことは、なんだか可もなく不可もなくって感じだと思った。
本当にこの人に何かが見えるとか、感じるとかがあるのか、これは誰でも言えそうな事なのではないかと思いつつも半分以上信じてしまった。
占いを信じてしまった結果
その後、友達も私もその時の交際相手となんとなく交際をすすめ、結婚に至った。
「ご縁がある」という点では当たっていたといえるのだろうが、幸せではなかった。
一緒に行った友達は幸せではあったが、50歳にして心筋梗塞であっという間に帰らぬ人となってしまった。
ここまでの予想は付かないとは思うが、結婚はできても幸せの最中での急死というのもなんとも言いにくいものだ。
私にとってこの占いは、なんとなくこの相手と結婚するのだろうという指針になってしまった感じがあり、残念で仕方がない。
「やめろ」と言ってほしかった。
あそこで「やめる」ことも考えれば、もう少し良い人生が遅れたような気がしてならない。
悔やまれるのである。
最後に
今になって思うと、占いを信じてしまったばかりに人生を棒に振ったように思い、信じた自分が情けないと感じるのである。
自分の人生というものはじぶんでしっかりと見つめ あらゆる情報を自分で集めて一歩一歩進めなければくいがのこる。
(ちなみに、八坂神社の占い師はその後、京都市内にビルを建てたという噂である)
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